年2回ずつだからもう10回以上ブエノスに行っているのかな?今回とうとう盗難に遭っちゃいました。しかも世界大会の出番直前に、大会グッズ全部盗られちゃったぁ。
その日はサロン部門予選第1日目。朝10時から12時まで貸しスタジオで練習。1時からステージ部門の準決勝進出者の発表があるので、その足で会場へ。3時からサロンの予選開始のため、出場グッズを全部持って行ったの。スーツ・ドレス・本番用シューズ3足・化粧品全部(!)・ビデオカメラ等・・・。12時半に会場に着いたら、係りの人が「1時まで門を開けない。」と言うの。(ケチ。開けてくれたっていいじゃん!この寒いのにぃ~)あと30分その場で待とうか迷ったんだけど、その日は超寒くて、目の前の喫茶店で熱いコーヒーでも飲むことにしたの。いつもなら30分ぐらい待つのに魔がさした(?)。でも待てば良かったな。その10分後には開いたんだって。ちぇ!
喫茶店の席の通路側の見えるところに、大きなバッグを、紐を足に巻きつけて置いたの。男性客がそのバッグにつまずいたので、壁側に置き直した時に、女性客が私達に話しかけてきた。一瞬気をとられてふっと気が付いたら足元のバッグが消えていた。その女性客も、さっきバッグにつまずいた男性客もいなくなっていた。「やられた~!」わざとつまずいて紐をはずさせたのね・・・。バカだよね。バッグを壁側に移動した時、紐を巻きつけていなかった。でも大丈夫だと思ったの。壁と足元の隙間だったから、盗られる筈ないって・・・。油断したぁ・・・。
やっぱりブエノスアイレスは治安が良くない。(『タンゴな生活』10&13&16参)ブエノス在住の友人が、日本人に付き添って盗難届けを出しに警察に行った回数は、今年の大会期間2週間で4回だって!
その他にもこの1年で、日本人の被害は10件を超える。長期滞在中のA子さんは、アパートの近くで7歳の女の子(!)にナイフを突きつけられ、携帯電話等とお金を盗られた。B子さんは小さな男の子4人に囲まれお金を盗られた。C子さんはバックのひったくりに遭い、D夫妻は観光地のボカ近くで拳銃を付きつけられ強盗に遭った。
ブエノス在住10年目の友人も、先日恐ろしい目にあったと言う。E氏(アルゼンチン人)とF子さん(日本人)のダンサーカップルがボカで写真撮影するので、その手伝いとして同行した時のこと。運転していたE氏が道を間違えてしまった。道端の男が道を教えてくれる素振りを見せたので車を寄せたとたん、男が開いていた窓を掴んで、もう一方の手をズボンのポケットに!E氏がとっさにハンドルを切って逃れたのだが、「もしあと1秒遅かったら・・・。」と彼女は青ざめる。E氏は拳銃で撃たれ、女性2人は悲惨な結末を迎えていただろうと・・・。
ボカは有名な観光地だが、1本道を外れると危険区域になる。警察がボカに乗り込む時は、パトカーでなく装甲車を用いるらしい。(うわ~、そうなんだぁ。)そういえば数年前、日本の男性観光客がボカで、拳銃のグリップで頭を殴打され、頭蓋骨損傷で緊急帰国したことがあった。
私達はこれだけで済んで幸運だった。ブエノスアイレスはタンゴ愛好家には竜宮城のように素敵な所だけど、危険もいっぱい。みんな充分気を付けて、滞在を楽しんでね!